子どもにはスポーツを習わせたい、足の速い子になってほしいと願う親は多いものです。
運動神経は親から遺伝するので、伸ばすには限界がある……と、思ってはいませんか?
実は運動神経には、伸ばしやすい時期が存在します。
この運動神経が急成長しやすいゴールデンエイジに合わせて親が環境を整え、
親子で一緒に身体を使い、遊びの中で楽しみながら体幹を鍛えましょう。
スキャモンの発育曲線
子どもの発達は、乳幼児から大人になるまで連続的に進んでいきます。しかし、常に同じスピードで発育していくわけではありません。成長は、急成長したり緩やかに伸びたりと、時期によってばらつきのあるものです。また、体の機能もそれぞれ違ったペースで成長していきます。このような人間の成長を各臓器、各機能別にグラフで表したものがスキャモンの発達曲線です。
4パターンに分かれる成長曲線
スキャモンの発達曲線は、その成長の特徴によって4パターンに分類できます。
- 一般型~骨格や筋肉、体重や臓器など身体的な成長のこと。
- リンパ型~リンパ節や扁桃腺などの免疫機能を持つリンパ組織の成長のこと。
- 神経型~脳や脊髄など、運動神経や手先の器用さに影響する神経の成長のこと。
- 生殖器型~男女それぞれの生殖器の発達のこと。
4つにわかれた成長の種類のうち、運動能力に大きく影響するのは神経型の発達です。そのためスポーツの世界では、スキャモンの発達曲線を知ることが大切だとされています。急成長する機能に合わせて、さまざまな身体の動かし方で刺激をすることで、効率的に子どもの運動神経を高められるからです。
神経系は、0~6歳の期間に急成長する
運動神経を高めるために意識するべきは、神経系の発達です。スキャモンの発達曲線によると、脳や脊髄、感覚器の成長を表す神経系は90%近くが入学前の6歳で成長してしまいます。最大限の成長を促すには、0~6歳までの急成長期にどのような経験をするのかが大きなカギ。リズム感や運動神経といったような身体を動かす器用さを伸ばすには、早い段階でのアプローチが必要といえます。
運動神経に大きな影響を与える「腸腰筋」
腸腰筋とは、腰やお腹あたりにあるインナーマッスルという筋肉のこと。大腰筋と小腰筋、腸骨筋の三つの筋肉から構成され、上半身と下半身をつなぐ、人間の体にとても大切な部位です。
腸腰筋トレーニングはスポーツだけでなく、
日常生活のためにも欠かせない
腸腰筋はすべての人にとって大事な筋肉であり、スポーツマンにとってはさらに意識して鍛えるべき筋肉です。
スポーツジムやスポーツ選手の多くが腸腰筋について学び、少しでも発達させるべく日々身体のトレーニングを行っています。
腸腰筋の作用は、歩いたり走ったり階段を登ったりと日常的な動作に影響するため、常に筋力をキープする必要があります。また、スポーツでもこの腸腰筋は重要視されており、トレーニングは欠かせません。
短距離走世界最速の記録を持つウサインボルト選手も素晴らしい腸腰筋を持つ選手の一人。ウサインボルト選手は後半の伸びが素晴らしいと評されていますが、その秘訣は日本人よりもはるかに鍛えられた腸腰筋です。徹底的な腸腰筋トレーニングで上半身と下半身をしっかりとつなぎ、足だけでなく体全体を使って「走る」という動作をスムーズにしているのです。
インナーマッスルである腸腰筋を鍛えることで、早く走れるようになったり、自在にボールを蹴ったりと、身体全体の運動機能の発達やバランス感覚の向上が見込めます。反対に腸腰筋が衰えると、思うように足が上がらずつまずきやすくなったり、上半身を支えられないので姿勢が悪くなったりと日常生活にも支障をきたします
三輪車と腸腰筋の関係
走るという動作が、足だけではなく身体全体で行うように、三輪車も下半身の動きだけでは漕ぐことができません。
三輪車を前に進めるためには、腹筋や背筋で体全体のバランスを取りながら、ペダルを回転させるような力の入れ方が必要です。三輪車のペダルを交互に動かすためには、踏み込む足と持ち上げる足、二つの動作をそれぞれ交互に行います。
このような身体全体の動き方をする時に要となる筋肉がまさに腸腰筋。腸腰筋を鍛えるための動作として、三輪車での身体の動かし方はとても効果的といえます。
一歳からの遊びは、よりアクティブに。
さまざまな身体の動かし方を経験しよう。
1歳前後の子どもは、外の世界への興味がどんどんと湧いてくる時期。また、自分で移動したいという意思が表れてくる頃でもあります。
子どもは「遊び」からたくさんの学びを体験している
乳幼児期の子どもは、遊びを通して社会性や手先の使い方など、さまざまなことを学んでいます。身体機能の向上や、その後の生活向上にも役立つ体幹も、遊びを通して成長することの一つ。
ボールを前に蹴るには、足をどのように動かせばいいのか。滑り台では、どのような体勢が望ましいのか。子どもにとっては、すべてが未経験からのスタートです。大人であれば簡単にできることであっても、子どもは1つひとつ繰り返し学んでいかなくてはいけません。
子どもが自ら繰り返し経験するには「楽しい」という気持ちが必要不可欠です。つまり、楽しいと思えることであれば、自然と繰り返し、多くのことを学んでいきます。そばにいる大人は、子どもの行動や表情から楽しい気持ちを読み取りながら一緒に経験し、楽しい気持ちを共有できるといいですね。
三輪車は子どもの「楽しい」を満たす
三輪車は多くの子どもに人気のある遊びです。「歩く」「走る」といった動作とはスピード感や異なる、新鮮な動作が体験できます。車に乗ると窓の外を眺める子どもが多いように、いつもとは違う景色の流れ方を楽しいと思う子どもは多いもの。三輪車で動いた時の景色の動きは、子どもの心をウキウキと高めてくれます。
また、三輪車は遅く漕げばゆっくりと動き、早く漕げばスピードがでます。三輪車という乗り物を自分で操作して動かしているという達成感も味わえる遊びです。自分で三輪車を漕げた時の達成感!それはなにより子どもの精神成長に大切です。「楽しい」「嬉しい」の気持ちは、繰り返し経験するためにとても重要な感情です。そして繰り返し体験することで、腸腰筋が発達し、全身の運動機能が向上することが期待できます。
リキトライク生後10か月から3歳まで、急成長する子どもに合わせて楽しめる三輪車
リキトライクは、上半身がぐらつく生後10か月ごろから移動する楽しみを体験できます。ペダルの固定や方向転換するためのステアリングなどの機能が多く備わっていることが、長く使える理由の一つ。子どもの身体機能や好みに合わせてモードを変化させ、子どもの体幹や筋肉の成長に寄り添うようにモードを切り替えていく楽しさを味わえます。
使用できる時期が長いリキトライクは、1歳の誕生日プレゼントにおすすめ
リキトライクは、誕生日プレゼントとして人気のある商品です。1歳前から乗れる三輪車として機能性に優れていることに加え、豊富なカラーバリエーション。そして、折りたたんで持ち運べることが大きな特徴です。コンパクトに折りたたむことで、うんと持ち運びやすくなりますね。
また、かさばるものは贈り物として適していませんが、リキトライクは折りたたみ三輪車の中では世界最小サイズにまでまとまります。場所を取らずに収納できるので、気兼ねなくプレゼントできますね。使用期間が3歳までと長く使用するものなので、コンパクトさは大きなメリット。ボタン一つで簡単に折りたためるので、玄関やアルコープでも場所をとりません。
1歳のお誕生日にぜひご検討くださいね!
ステップを踏みながら
一緒に成長する三輪車
リキトライクでの楽しみ方は、
年齢に合わせて4段階まで
変化させることが可能です。
リキトライクに慣れる「舵きりモード」(10~18か月)
10か月ごろの年齢なら、またがってみることからスタート。5点でとめるハーネスもついているので、立ち上がる心配もありません。アームレストが横への転倒を防ぐ役割を果たしてくれます。まだペダルに足が届かないので、最初はフットレストに足を乗せるだけでOK。
はじめは三輪車に乗って景色の変化や、振動を楽しめるよう、コントロールバーを大人が押しながら散歩をしてみましょう。リクライニング機能もあるので、散歩の途中で寝てしまっても前のめりになることなく、乗り心地がよいまま移動できます。また、キャノビーを伸ばせば、直射日光を避けられるので、日差しの強い日でも安心して出かけられますね。
三輪車の進む方向を自分で決められる「手押しモード」(18~24か月)
大人のコントロールバーはそのままに、ステアリングを駆動させれば、子ども自身がハンドルを操作することが可能となります。2歳前の子どもは、しっかりと自我が芽生えている時期。まだペダルは焦げなくても、どこに進みたいかを意思表示する姿が見られるでしょう。ステアリングはワンアクションで切り替えできるので、大人が操作したい時にはすぐに変更できます。
子どもは、ハンドルをきる方向に合わせて三輪車が進んでいく経験を繰り返すなかで、ハンドルのしくみや体の使い方を学習していきます。また、自分でハンドルをきり、進む方向を決めることが自立心を育みますよ。
体幹を使って移動を経験する「トライクモード」(24~30か月)
足がペダルに届くようになったら、ペダルを空回りさせてみましょう。空回りさせるだけでは自走できませんが、ペダルに足を置き漕ぐ動作を覚えます。リキトライクのペダルには、ペダルストラップがあるので、子どもの足が外れにくい使用になっていますよ。
漕ぐ動作に慣れてきたら、ペダルを自走モードに変更。自分の力で三輪車を移動させる経験を繰り返しましょう。三輪車を自分でコントロールする経験は、「自分でできた」という達成感につながります。
自立心を高めていく「バイクモード」(30~36か月)
リキトライクは、三輪車の背もたれを付け替えればバイクモードに変更可能。進みたい方向を自分で決め、自分の力で移動できる楽しさを体感できます。また、三輪車を漕ぐことをマスターしてしまえばスピードも自由自在。興味の向くままに子どもの世界が広がっていきます。
三輪車での移動にはペダルを漕ぐための足の動かし方や移動するためのハンドルさばき、身体全体を支える体幹やバランス感覚など、さまざまな身体の使い方が同時に必要です。楽しんで繰り返し体験するほどに、全身の運動機能は高まっていきますよ。
三輪車(リキトライク)を一緒に楽しむ環境
リキトライクは三輪車ですが、無理に自分で漕ぐ必要はありません。もし、三輪車に乗って移動することに怖がっていたら、またがるだけでも大丈夫。大切なのは、興味をもち、リキトライク自体が好きになることです。
そばで見守る大人は、周りに危険な物がないか確認しつつ、子どものやってみたい意思に任せてみましょう。また、少し離れたところから名前を読んだり一緒に進んだりと、大人が誘導してみるのも一つの手です。
家のまわりや公園での散歩に乗ったり、外出先へと持ち運んだりと、折りたたみ式であることを最大限活用しながら、子どもの「楽しい」気持ちを引き出せるようなアプローチは必要に応じて行いましょう。楽しい経験が積み上がるうちに、こどもの運動神経も育まれていきます。
リキトライクは、子どもに寄り添い一緒に成長していく三輪車です。子育てのパートナーとして、心強い味方になるでしょう。
【参考出典】
国立スポーツ科学研究所 4)成長のパターンと第二次性徴
https://www.jpnsport.go.jp/jiss/Portals/0/column/woman/seichoki_handobook_1.pdf
日本パワーリフティング協会
https://www.jpa-powerlifting.or.jp/iliopsoas